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映像の原則富野由悠季

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いくら大人になって「あれが無駄だった」と言ってもそのイベント以上に人生を変える出会いがあればそれは肯定せざるを得ない。僕の短い歴史で言うと、憎い父親は富野さんのガンダムと僕を出合わせ、義務教育は宮沢賢治さんの注文の多いレストランと僕を出合わせました。どちらも人生で味わうことがなかった辛さを考えると、何も無駄ではない、見返した時に素敵な時間だったとも言えると思います。そんなガンダムの創造主富野さんが作った究極のハウツー映画本なんじゃないですかね。これ読んだ限り、そこら辺の映像学校がヒーヒー言ってることが想像つくぐらいこれ一冊で多分数年間の学費より膨大な学習があると思います。内容的に、アニメだけとは言えず映画を作りたい人もこれは読んどいた方が良いですよ。画像、映像、ドラマ、人間、機械、これをいかに人の脳みその中にストレスなく入れていけるか、その試行錯誤と伝統と彼が極めた術が濃縮です。この先もジャパニーズアニメが世界に誇れることを望んで書いてくれたのかなぁ。

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