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TEN BULLETS トム・サックス ZINE and Notebook
¥4,230
普通のZINEだと思われたくないので少し補足。YouTubeで「ten bullets tom sachs」と打ち込んでもらえれば話が早いんですけど、その時間を取れない忙しい人に説明するとこの本はトム・サックスが実際に職場/スタジオで使っている社内マナールールブックです。要するに「お前たちこの10個の項目に徹しろよ=TEN BULLETS」なんです。1ページ目が「クリエイティブは敵だ」て書いてますから、「服従しろ」ていう意味なんでしょうけど後に実際トム・サックスが職場の従業員の扱いが悪いことでニュースになってNIKEにも干されてしまうのでどこまで笑って良いのかわからないところも面白いですよね。ブラックユーモアが現実となってさらにブラックな要素を足されて、しかもそれがみんなが買える商品にもなっているというなんとも興味深い流れです。実際YouTubeに出てくる書物がまんまZINEになっています。それとセットになっているのがトム・サックスがデザインしたノートでこのノートの見開きにも弊社に必要な破ってはいけない十箇条がしっかり書いてあるのであとは自分のタスクを書いて世界観を作るだけだよ。ため息つきながらもじわじわ僕たちの世界広いげていこうぜ日本!!頑張る。応援するぜ!!
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アラン・フレッチャー Beware Wet Paint
¥7,140
「英国グラフィックデザインの父」とも言われるほどのグラフィックデザイナーであるアラン・フレッチャーさんの作品集です。もう異名が凄すぎて本人も流石に困ったと思いますよ。どうしても僕なんかはミーハー人間なのでブリティッシュカルチャーと聞いてしまうとパンクだったりファッションマガジンなんかで見られるド派手なデザインを思い浮かべるんですけど、この人は「んんん」とうなってしまう、暖かな優しいデザインとイラストで勝手な偏見との差分をハートフルで埋めてくれますね。僕個人的な意見だとお花が羅列してある作品が好きかな。グラフィックデザイナーだと「本の上でもいいな」「街にこんな絵があったらもっといいな」「こんな世界があったらいいな」「実際見たらもっと素敵だったな」みたいな広がりがあるので広告は素敵だなと感じたりします。人を動かすのが仕事だからなぁ。イギリス国内でさぞ満たされた瞬間があったでしょう。
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David Shrigley Brain Activity
¥7,240
SOLD OUT
デイヴィッド・シュリグリーの初の大きな展示会の時に出版された作品集ですけどデザインがなかなか良いのよね。まずレコードが付いてて、そのデザインも本のデザインも良いよね。中身を見るとアーティストの作業現場がチラホラ見えてね。アーティストのアトリエの写真だけを集めた本ができるぐらいですから、アーティストがどんな環境に身を包んでクリエイトしてるか知るのはだいぶ僕の中では価値が高い。「この人が使ってるなら僕も!!」みたいな感じで勝手にテンション上がります。あと、この人だとドローイングに着目されがちなんですけど、代表作で言うとアウトギリギリの剥製を使って実際の生き物に何かを表現さす立体作品なのでそれが掲載されてるのも非常に素晴らしいと思う。ドローイングだけをひたすら眺めていたい人はまた違う作品集が良いかもしれませんが、あの人の空間や温度を丸ごと感じたい人にはきっととっておきの一冊になると思うよ〜。作ってくれた人に感謝感謝。
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25 POSTCARDS David Shrigley
¥1,570
デイヴィッド・シュリグリーさんの25枚セットのポストカードです!!(※すみません、この商品は一枚欠で24枚です)なんとなくのイメージですけどポストカードで伝わるこの世界観てなかなかないですよね。大体はそれなりにアイコニックな絵を選んで手元に残しておきたい絵をカードにしてるんですけど、彼の場合多種多様で全部皮肉に世の中を捩ったような内容ですから面白いよね。だから一枚一枚が全く違うメッセージで何か絵をポストカードにしたというよりかは小さなポスターを複数枚持っているような気分で楽しいよ!!
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ポストカード付)久里洋二作品集 DVD
¥6,240
「前衛アニメーションとはこのことだ」と言わんばかりのエンジンの掛け方で見ていてすごく気持ちいいDVDだった。「人を右に行かせたければ右とは言わず左にある本当のリアリティを見せればいい」というのが僕が見た久里さんの本作のスタイルのように見えた。ナンセンスでバイオレンスで奇天烈かもしれませんが何も伝わらないなんてことは全くない。僕には多くは愛情への執着心と自分の存在意義の有無の話に思えましたが、それにしても楽しいアニメーションの数々だなと思う。こんなアニメ子供の頃に見れば価値観の幅がパッと広がりそうな。ものすごい短いアニメーションを一つ紹介すると…男は飛び降り自殺を図るんです。飛び降りながら見た高層ビルの一部屋から女性が見える。その女性が飛び降り自殺する男性を部屋へ誘うんです。それを見た男性は飛び降りながら「助けてください」と救急車を呼ぶ。救急車はなぜかその男が降りてくる場所でその男を棒で突き刺す。FIN …なんともロマンチックとも哀愁とも愛嬌とも言える話で僕は好きですよ。たった短いアニメだったけど感じれるものは多いね。
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エリック•ロメール クレールの膝
¥3,570
主人公は元々ガールフレンドだった女性に再会してその女性が作った筋に乗ってみることになる。「あの子はあなたのこと好きだと思う」 その女性は主人公より大きく年齢を下回る少女だった…というのがこの映画のあらすじだろうか。(※間違っていたらごめんなさい)僕から見たら男性の持つ大柄な弱さみたいなのをよく描いたロマンチックでもエモーショナルな映画でもないように見えた。女性をモノにできなかった柔らかい男の自尊心はどこに行く。そんなもの傷ついたところでどうなると言うぐらい適当な気持ちがたまたま横にいた女性に振りかざされるのか。曖昧な気持ちはいつも誰かを傷つけてどこかに着地するのか。本当の愛情とはなんなのか。残り続ける気持ちなのか育ち続ける感情なのか僕にはまだ分かりませんよ。興味があるならぜひ自分の目で確認してみてほしい。
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ティエリー・ノアールの瞬間
¥10,280
世界で最も分断の象徴とされたベルリンの壁を彼は大きなキャンバスに変えた。そのアーティストの名はティエリー・ノアール。ということで、日本でも展示会が最近行われたまだ日本ではあまり知られてないこの人のたった唯一一つの作品集にして彼のキャリアの原点です。ドイツ中の人が威圧感と閉鎖感を感じたあの壁にこれだけ豊かで自由な絵を描いた、これまでの歴史を上書きすることを始めた偉大なるアーティストです。僕はある日ドイツにいた。その時は自分が思っていた仕事にやっとつけた。それはモデルだったんだけれども、いざ自分の思うようにいくとそれはイメージとは違ったストレスばかりで僕はうんざりしていたと思う。僕はその時ドイツに住んでいて気晴らしに散歩をした時にベルリンの壁にある彼の絵を見た。申し訳ないけどその時は有名なアーティストだとも思わず、ヘンテコな絵だと思ったけど僕はその時心が穏やかになったのを今でも覚えている。そして僕は帰国してから「あの無名かもしれないアーティストは誰なんだろう」と思っていたらSNSで彼を偶然見つけて感動してしまった。それはそうだ。彼が無名なわけがない。そうだ、彼はティエリー・ノアールだ。
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ベン・シャーン/BEN SHAHN Love Sonnets
¥3,500
偉大なるアメリカのペインター ベン・シャーンが愛をテーマにウィリアム・シェイクスピア、ワーズワース、エドマンド・スペンサー、ジョン・キーツらのソネット/詩を彼のイラストと彼の文字で表現したアートブックです。この面々と再編集の仕方が「ズルい」の一言なんですけど、開いて見てみてもこの感想は変わらないですね。地球があり続ける限り淘汰されることはないアーティストと人類が必要としている永遠のテーマをミックスして作り上げた作品集ということです。
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Ben Shahn Painting
¥10,680
まず手始めにベン・シャーンさんの作品集を何冊か作ってる「James Thrall Soby」に感謝したいですね。貴方の作った作品集は非常に僕の心を打ち抜く魅力がありますね。この作品集はアメリカを代表するペインター ベン・シャーンさんの主に絵画における作品集ですね。表紙のセンスもかなり良く、中身を見るとやっぱりベン・シャーンさんの絵画といえば「レイバー/労働者」の姿なんだろうなと改めて強く思いますよ。世の中を描こうとした時に彼の中では経済を動かす彼らの姿が1番描いていて印象的でもありインフルエンスだったのかなと勝手に妄想しています。何か人々が言えないことを代弁していることが絵画の一つ重要な点ですから、今以上に当時今を生きる人たちの胸を打つ作品だったから今があるんだろうな。いやぁ。良い作品集ですよ。手放したくないなぁ。
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伊坂芳太良作品集成 The Works of Yoshitaro Isaka
¥15,780
荒木飛呂彦さんといい、スタンリー・キューブリックといい、僕の人生をところどころ大きく変えてくれたのはまだ何も知らない僕に対して「セクシー」という概念を爆発的に表現していたアーティストで、大人になってから出会ったアーティストでは伊坂芳太良さんもそんな魅力がある人だなと思う。こんな表現するべきじゃないかもしれませんが「とにかく白人の書き方がいい」「何も塗るわけでもなく真っ白なのが特に良い」と僕なんかは思ってしまうんですよ。真っ白な肌に対して伊坂さんにしか出せない華やかな服装と世界観が…なんていうんだろうか。またこんな表現するべきじゃないんですけど「アジア人が白人に憧れる要素がそこにある」と心のどこか、僕の感覚の世界でツンとそう思ってしまう側面がある。もしかしたら彼はそんなことを思ってもらう動機でこの表現になったわけじゃないと思いますが何かの壁を突き破ったセクシーな表現がこの人にはたくさんあるなと思う。色気がある素敵な絵だということです。
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QT クエンティン・タランティーノ アルティメットガイド
¥680
なかなか卑怯なタイトルと言いますか、流石にこれは一度読んでみたくなりますよね。クエンティン・タランティーノと言えば何を隠そう僕が中学生の頃になけなしの金を使って彼のDVDを全て集めたアーティストですね。それぐらい映画界においては僕の中でヒーロー的な存在でこう思ってる人も僕以外にも多くいると思います。やっぱり僕が熱かったのは「彼の好きな映画TOP10」をいろんなセクションでランキングづけしてるところですね。映画オタクらしく誰も知らない映画を選び続けるわけでもなく一位に「トイ・ストーリー3」が入っていたりそこら辺のマス的な感覚を通ってあの作風を作れるところが本当に良いバランス感覚の持ち主だなと思う。コピーするところまでは同じでもペーストするギミックがあまりにも細かいからこそ彼オリジナルのスタイルに最初から見えてしまう超高等オタクですよねぇ。
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AFFICHES DE FOLON / フォロン
¥8,350
「とっても良い大きさでフォロンのポスターアートを楽しめます!!」と言ってしまえばそれ以上説明が要らなくなるぐらい魅力的な本だなと思います。前僕のお店でフォロンの作品集を買ってくれた人が「フォロンの絵が大好きで買ってしまいました。」と降参するメッセージを送ってくれて「なんだかその感覚わかるなぁ」と強く思いましたね。それなりに自分で働けるようになった自分が子供のような気持ちで夢中に集めたくなるような絵と言いますか、とても感覚的な話なんだけれどもまるで童心をじんわりと取り戻せそうな気になる絵だなと思うんです。そんな深い味わいを持つ彼のポスターが…もう一度言います。「とっても良い大きさでフォロンのポスターアートを楽しめます!!」
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(サイン入初版)DAIDO MORIYAMA 森山大道
¥27,000
2008年にパリのカルティエ現代美術財団 で開催されたモリヤマ展の図録です。森山さんのその時、これまでの代表作が一気に見れるかなりリッチな作品集ですね。もう表紙から溢れ出る色気とカッコ良さは半端ないですよ。日本人の写真家が海外にも認められ、その人が森山さんのキーピースを見たいと思い作った作品集に森山大道さんのサインが入っているこのストーリーラインは痺れますね。僕は洋書を読むからでしょうか日本人のアーティストでも海外で作られた作品集の方が好みます。その理由はとっても簡単で「日本の外でもより認められた」なんだと思います。日本語以外の文字でその人の作品が見れるのは偉大なアーティストの通過点でほとんどの人はそうならないですから。誰にでもわかる心高ぶる写真を撮る彼の活動に乾杯!!
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Saul Steinberg Entre Les Lignes
¥6,420
有名なアーティストになるとたくさん作品集があるんだけど、その本ごとに担当の編集者さんが違ったフェチを入れてくれるから、その香りを感じれると僕らはまた同じアーティストの本を棚に収めることになるんだろうと思う。この作品集だと少しソウル・スタインバーグさんの写真を入れてみたり、線画だけじゃなくて塗りが多い絵を扱ってみたり、その塗った絵の中でも塗る技法を分けてみたり、使ってる万年筆を載せてくれたり…。ただ単に絵を見て「良いね、良いね」と載せていくだけじゃなくて、まるで本人のアトリエに行って本人の良いところ、僕たちが「見たい!」って思うようなギミックをちゃんと込めてくれてるかなと思う。これ読んでてふと良いアイディアが浮かんだんですよ。「スタインバーグさんが地球儀をデザインして売ってくれたら僕絶対買う!!」こういう気持ちの良いものが飛び出してきました。うふふ。
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FACSIMILE Francois Berthoud フランソワ•ベルトゥ
¥4,650
スイス出身のアーティストで「Vogue」や「Numero」のファッションイラストを手がけるフランソワ・ベルトゥさんの作品集です!!表紙がものすごい目に入る印象的な作品でさすが広告媒体を数多く手がけたグラフィックアーティストなだけはありますよね。ファッションイラストレーターといっても数多くいますから、その中で残って仕事をとっていこうと思えば秀でた特徴がないと受け入れられない世界だと思う。フランソワ・ベルトゥさんの場合、色んな作品で使っている技法が違っていてウォーホルみたいなクラシックな作品とは少し違い、街の壁にあっても違和感のないようなストリートの香りをふんだんに振りまいて描いているのがこの作品集から感じ取れる。色のトーンや線一つとってもインパクトのある映える世界観が素晴らしいです。
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BEN SHAHN HIS GRAPHIC ART
¥10,890
Illustratorのベン・シャーンさんのドローイング/グラフィックをメインにした作品集です。僕にとってベン・シャーンはヒーローなんですよ。バスケ界で言えばマイケル・ジョーダン、サッカー界で言えばメッシ、女性アーティスト界で言えばリアーナ、みたいな感じで「ペインターと言えばベン・シャーン!!」とそこの並びに沿って主張したくなるぐらい好きですね。あの和田誠さんも彼が大好きで彼に自分のポスターを渡した話は逸話になっていますが、そら世界中のペインターが彼に憧れるのはこの作品集を見ても誰にでもわかると思います。特に彼の作品の中でも線がが好きであれば是非とも手に取って楽しんでいただける名作品集だと思う。僕が持って並べているベン・シャーンの作品集に間違いはないからね!!
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Andre Francois THE BITING EYE
¥8,120
アンドレ・フランソワさんは僕の中でもっともっと日本中の人に知られて愛されて欲しいIllustratorの1人です!!だから以前にもこの人の作品集を出していた時に「あまりまだ知られてない気がするから売れないかなぁ」と思っていた矢先、その本が売れた時はとってもとっても嬉しかったです。1人自分の家で「わかってるなぁ」と偉そうに思ってしまってましたね。他の人とはまた違った線の雰囲気と言いますか、多くの絵が僕の中では白人カルチャーが舞台なんだけど荒っぽさの中に宿る可愛さみたいなのを常に感じます。ニューヨーカーの表紙か何かで僕は無事生きている間に見つけることができたんだけど、もしこの文章を見つけてまたフランソワさんに出会えた人が増えれば僕は嬉しいな。いやぁ見て欲しいなぁ。
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アンドレ・フランソワ展 視覚の逍遥・夢のコラージュ展
¥2,550
僕が大好きでもっと知って欲しいアンドレ・フランソワさんの(※もちろん日本の展示会なので)珍しく日本語で解説が書いてある図録なので是非覗いて欲しい一冊。伝説のポスターアーティスト カッサンドルに弟子入りした有名な僕が知っているアーティストが2人。サヴィニャックとアンドレ・フランソワで僕はどちらもドンピシャで大好きなんです。解説を読んでさらに思うのは当時はSNSで色んな人に見てもらえるチャンスがあるわけでもなく、さらには戦地に行きながらも作品作りに没頭していたわけでしょう。それってすごいですよね。感動しますよ。改めて僕たちの今を考えた時に何が言い訳になるだろうか。逆にいうとこの先もできると思わずにもっとジジくさいことも今本気でやって良いんだと励まされた気持ちにもなりました。僕もこれを見ている人も「自分がやってることをもっと信じても良い!!」と思えるようなキャリア形成とその中で描いた作品がたくさん。天気も気持ちも今日は熱くなるよ熱くなるよ。
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Roy Lichtenstein
¥7,350
ロイ・リキテンスタインさんと言えばコミックのカルチャーをアート界に持ってきたパイオニアですよね。今日本のアートシーンを見ても、彼の文脈に連なる日本漫画カルチャーをペインティングに持っていってる人は数多くいると思いますがやはり多大なる影響力だと思います。僕はLAの大きな美術館で見たことがあるんですけど、彼の絵も大きくシンプル化され簡略化された絵は見ていてとても気持ちよかったです。この作品集だと彼の絵を大きく数多く見れるのでナイスハイカロリー作品集だと思います。コミックを切り取って拡大した絵を描いているイメージが強いですけど結構抽象的な絵も多くて、抽象化された絵をさらに簡略化していくってのは面白い発想で彼だけがもうカラーなのかと思う。ポップアートといえばこの人ですから今後も色褪せぬ様々な人が見て通るアーティスト。
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Paul Cox design&designer007
¥3,850
SOLD OUT
表紙も素晴らしい、手のひらサイズで正方形の形で作られているこのギミックがよりポール・コックスさんの可愛さを引き立ててるのかなと思う。彼の絵は絵本ではないですけど、一枚絵でもストーリーが進んでいくような気持ちを揺さぶられる温かい色味が特徴なんじゃないかなと個人的には思います。本人も自分をポスターアーティストだと思ってるとどこかで描いていましたからまず第一に大切にしていることが「何かを伝える」なのかもしれませんね。それでいうと本書はその伝えるために書かれた秀逸な絵たちが100ページぐらいまとめられてるから見る方が何も感じずにはいられないと思う。日本でも数多く仕事をこなしたり展示会もしていたのでまた機会があるまでこの本を開いて楽しみに待っておきましょう。
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(サイン入)井田幸昌/YUKIMASA IDA Crystallization
¥17,800
現在日本の現代アートシーンを猛烈な勢いで引き上げ海外から高く評価されてる僕が1番心動かされたドメスティックアーティストかもしれませんね。僕が実物を見た絵はまだ3作品ぐらいなんですけど素晴らしかったです。絵の具からとは思えない生命エネルギーみたいなものをひしひしと感じる抽象的ともそうじゃないとも感じられる、絵というよりかは存在に近い作品たちですね。2001年宇宙の旅のモノリスを見てただの黒い板だとは思わないのと同じようなパワーを感じます。井田さんは言葉も素晴らしくて毎日のように発信されてる発言も好きなんですよ。ある政治家が「昭和は今より貧乏だったけど未来があって楽しかった」というのであれば、仮に今日本の力が弱まってたとしても僕は井田さんさえいれば何かこの先に起こるかもと思って自分のことをできる気がします。これはかなり未来につながる貴重な一冊だと言っておきたい。
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プッシュピンと4人のデザイナー
¥2,950
「世界で最も素晴らしいグラフィックアートのチーム」と称されたシーモア・クワスト、ミルトン・グレーザー、レーノルド・ラフィンズ、エドワード・ソレルらにより結成されたデザイン集団、プッシュピン・スタジオの展覧会図録です!!僕も気がつけば何冊も持っているぐらい魅力的な人たちなんですけど、当時イラストレーター全盛期というか、世間の声を拡張するアーティストのように扱われていましたね。この人たちの成功の定義が「ある一定の創造性を常に維持できる状態」としていたらしく仕事の意味と、仕事に対してどのような報酬を受け取るかは混同しなかったと書いてますが痺れますね。結局数々の賞を受賞して、このチーム以上のことをやろうと思えば脱退していくしかないと思って解散していったらしいですが、なんだその伝説みたいな一連の流れ。この集団の流れが丁寧に描かれているので絵もさらに楽しめますね。最高よ!
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
¥950
別に1番を決める必要なんて何もないんだけど、僕が思う村上春樹さんの中での最高傑作はこれになると思う。どこが素敵なんだろうかって考えてみても説明が難しい。この作品はSFでもありファンタジーでもあり、その2つの世界を交互に行き来しながら物語は進むんだけどそのどちらの世界にも僕たちが持つリアリティがありそこには人間がいて…。本を読んでいる時は2つの世界なんだけど、読んでいる自分の世界を含む3つ目の世界が同時に進んでいくような没入感を僕は感じれる。この本と出会った時、僕は「海外で何かしてみたい」を理由にモデル業をやっていてとあるラグジュアリーブランドに呼ばれた。当時はコロナ真っ盛りで有名なホテルに仕事から随分前に入って検査と隔離があり、そして毎日のように落とされていくモデルたちがいた。目標にしてたように海外にこれたのに部屋の中。日本よりも孤独だけど自分の運命が近づく瞬間の連続でもあった。その時、その時間を大事に感じ取れていたのはこの作品のおかげだと強く思う。今でも海外に行くと必ず読む僕の人生に欠かせない2冊。
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Tomi Ungerer’s Compromises
¥5,420
SOLD OUT
僕が何冊持っていても良いと強く思ってるアーティストの1人トミー・ウンゲラーさんの作品集です。なんでなんでしょう。なんでハードカバーはこうやってテンションが上がるんだろう。この作品集はソフトで小さめの方もあるんですけどこれは大判でウンゲラーさんの絵を楽しめます。「compromises/和解 折り合い」という題名で作品がまとめられていますが要するに不便と世の中との折衷案を絵にしてるなと思う。逆に言えばとてつもなくメッセージ性が強い作品集だと思います。「ペンギンの黒いところを塗る黒人/白いところを塗る白人」「水中の錨で動きを止められている女王」 世の中のやり場のないストレスを彼なりのブラックユーモアで主張する時代を切るIllustratorとして前衛的な作品集だと思います。そういう意味で彼の絵は「見て読む絵」ですね。素晴らしいです。