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小津安二郎東京物語

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国内問わず世界各国に熱いファンがいる小津さんの代表作。ジム・ジャームッシュの本を読んで、山口一郎さんの本を次に取ると、2人ともこの監督の名前を出していて影響されているということだったのですかさず。いざ見てみると何かずっと人間として、日本人としての潜在意識が描かれているような気がしてならなかったです。みんな集団意識を持ちながらも他人に深く関与しようとしない。そんな自分が嫌になりながら同調圧力に犯されていくことに恐怖と悲しみを感じる登場人物もいた。大人になってしまうことは何か世の中を冷めた目で見て、僕達がそれを客観視できてると思ってしまうことを喪失とも心のグラデーションとも取れるあやふやな感覚。直接的に描かれることはなく、何かそう思わせる空気感が僕の中ではずっとあってそこが監督の腕の見せ所なのかなって。海外でも高く評価されて日本人以外の人も何かうっすらとでも同じようなことを抱いてると思うともっと何か思いやれるかもねこの先。