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川上未映子ヘヴン※洋書

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いじめを題材にした内容だからこそボロボロになった本を手に取ってみた時何か感じるものがあるのかもしれない。

本をボロボロにするのは、もしかしたら愛着が故にそうなったかもしれない、何となく使っていたらそうなったのかもしれない、紙が積み重なる物体を無茶苦茶にしたかったのかもしれない。

結末が同じなのに何故ここまで動機が十人十色で、何故利害だけの一致でここまで束になって一人に対して何ができるんだろうね。

僕は小学6年生の頃に一人女子の間で虐められている女の子を知っていた。

僕も間違えてるんだけど、その光景を見て「わからなくもないな」と思った。何か鼻につく違和感だけでその光景を許した自分がいる。

周りはどう思ったのか分からないけどその小さな決断が積み重なって何かを生むんだろう。

良くないけど勇気を絞れない分厚い透明な壁がいつもあって、そこを通れない自分がカッコ悪く思うことが過去にあったなって。

この本を見てそう思ったね。