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カーソン・マッカラーズ心は孤独な狩人

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この美しいタイトルに惹かれて読んでみたんだけど、題名のとおりこれは暗くて孤独な人たちの話だなと思う。

孤独が人との繋がりを求めて人との繋がりが物語を産む。

とあるバーに夜な夜な集まる人たち。
そこでみんなの話を聞く言葉を発することができない白人。みんながその人の元へ何か打ち明けに行くが彼から話を聞くことはできない。

全ての人に暗い部分があって、それを表現する人もいれば秘める人もいる。それでも一つの社会で生きていかねばならない歪みのようなものが常に練り込まれている。

この天才と言われた女性作家さんが二十代で書き上げ、主観的ではない語り口である街の闇と人をジワジワと動かしていくそのどんよりとした世界がなんとも言えない気持ちになるよ。

孤独が集まって分断を呼んでね。
なんかあの日本も他人事じゃないような気がしたね。